当社の祖先は戦国時代、猛将として知られた上杉謙信公(1530年~1578年)の家臣である西山主殿(とのも)という武士でした。謙信公居城春日山城の出城の一つとして新潟県東頚城郡牧村(現上越市牧区)にあった小川城の城代となっていましたが、次代の景勝公が会津に転封となるとこの地に残り郷士となりました。
それから五代を経て、徳川家康により越後高田の地に築城がされると、その城下町に出て小川姓を名乗るようになりました。高田では米を手広く商いしていましたが相場で失敗し、北國街道であった現本町通りの横町(よこまち)にて旗籠(はたご)を開き、旅籠業へと転業しました。これは江戸時代中期となる延享元年(1744年)のことですから、今(令和3年)を遡ること277年前のことです。現在の地(上越市本町2丁目)で商売を始めてからこれだけの時間が経っているわけです。その後(文化・文政期)子孫は菓子店を営むようになり、高田城の主であった榊原家に出入りが許され御用商人として繁盛しました。
嘉永5年(1852年)その小川菓子店の北國街道を挟んだ西向に分家して出たのが当社の創業で、当時は旅籠屋が転じて貸座敷が林立するこの街の中で、障子紙や行燈の油などを取り扱う小さな雑貨店として商売を始めたのでした。
明治中期ごろ、三代目小川長蔵がこのままでは先細りとなる商売の将来を危惧して、あまたある商品の中から何が一番売れないかを調査したところ紙に行き当たりました。一番売れないものは流行り廃りもなく景気にも左右されないと一大決心をし、紙の商いに一本化を図ります。
北信州飯山市特産の内山紙を仕入れて加工し、大福帳などの和帳も販売しましたが、いちばんは戸籍簿の用紙として近隣役場や登記所に独占的に売り込んだのです。和紙や筆ばかりでなく洋紙や西洋文房具も扱うようになり、官公庁への出入りを強化してゆきました。また近隣の学校独自の学習帳を制作し販売するなど、学納店としても範囲を広めました。
太平洋戦争時の物資統制も乗り切り、昭和25年12月に合名会社小川紙店として法人化しました。
現在では和洋紙を中心として事務用品・オフィス家具・OA機器などオフィスの必需品を手広く商っており、創業より七代目を数えています。
現在の当社の建物は、明治初期に高田で7年間に3回の大火があった後、建造されたもので、おおよそ150年の風雪に耐えてきました。北側三間の木造三階建の建物は明治期に購入したもので、昔の貸座敷(福島楼)の名残です。雁木など城下町高田の昔ながらのつくりは残り少なくなってしまいました。雁木にかかる右書きの看板群は明治時代後期から掲げているもので、当時輸入品が主だった万年筆など今では見られない商品のものとなっています。
六代目 | 代表社員 | 小川幸喜 |
七代目 | 専務 | 小川大喜 |
和洋紙を中心として事務用品・オフィス家具・OA機器などオフィスの必需品を幅広く取り扱っています。
「ただ売って終わり」ではなく、常に「顔の見える商売」をモットーとし、お客様とのコミュニケーションを大切にしています。
そのために市内官公庁・学校等への定期訪問などを通して、ご要望を見極め、より良い製品の提案や、迅速な対応・アフターサービスを心がけています。
最近では、感染症対策用品などの取り扱いも充実し、時代の変化に対応する物販の在り方を常に模索しています。
私たちの身の回りには常に紙があります。A4のコピー用紙、大事な事を瞬時に記録するメモ帳、日常生活では欠かせないトイレットペーパーなど、枚挙に暇がありません。
三代目小川長蔵が「最も売れない商材」として選んだ紙ですが、最も売れないのになぜ商売として成り立つか、ということを分析すると、私たちの生活からは切っても切り離せない存在である、ということでもあります。時代の流れとともに取り扱う商品の幅は増えてきていますが、本業としてのプライドを持ち、専門店ならではのご提案を続けてゆきます。
本業の紙に付随する物販事業として、古くから文房具の販売を行ってきました。官公庁や学校、一般企業など、文房具は様々な組織で日常的に使われており、仕事や勉強をする際には無くてはならないものです。昔から定番で今でも現役で活躍するものから、革新的な発展を遂げて進化したものまで、その種類は常に増え続けていると言っても過言ではないでしょう。“文具ソムリエ“や”文具王“などといった方々のメディアへの露出やテレビ番組の特集などにより、近年文房具が再注目されています。
近年のオフィスにおいて欠かせない机・イスなどのオフィス家具や、コピー機をはじめとするOA機器の販売も行っております。
紙や文房具に比べて高価な商品ですが、納入時の細かなご要望にお応えすることや、納入後のアフターサービスを迅速かつ丁寧にご対応することを常に心がけています。豊富な納入実績によるご提案をさせていただきますので、是非ともご用命ください。
和洋紙、紙製品・文房具を中心に、オフィス家具やOA機器、その他どこに頼めばいいかわからないといった商品まで、商材の垣根を越えてお取扱いさせていただきます。
前項にてご紹介した事業の他にも、印章の作成や印刷加工・製本、郵便切手に市指定のごみ袋など、取り扱い商品の種類は多岐に亘ります。お困りの際は是非当社にご相談ください。
主にコピー用紙やボールペン、ファイルなどの定番商品はもちろん、庁舎やオフィスにてご入用のオフィス家具やOA機器などの備品を幅広くお取扱いしています。
個人でお使いになる認印・訂正印や、事務作業の効率化を図るためのゴム印の作成なども、大変多くのご注文を頂いております。
市内小中学校を中心に、ノートや筆記用具、色画用紙など、学校での必需品を幅広く取り扱っております。事務に必要な郵便切手なども頻繁にお届けさせていただきます。昔は文集の製本も多くの注文を頂いておりました。最近では一部ではありますが、教材備品の取り扱いも始めさせていただいております。
当社は基本に外商が事業の大半を占めておりますが、店頭でもお買い物をしていただけます。また、夏の花火や、冬の障子紙、寒梅・赤奉書など、季節に適した商材も多く取り扱っております。最近では感染症対策用品を拡充し、よりお客様のニーズに応えられるよう、商材の研究を行っております。
Q.主な仕事内容を教えてください
A.基本的に週ごとにお客様を訪問し、注文を伺って商品を配達したり、集金業務などをしています。備品の納品や設置など、必要があれば打ち合わせをしてから訪問させていただくこともあります。
Q.どんなことにやりがいや喜びを感じていますか
A.商品をお届けしたり、製品のご提案をさせていただいたお客様から「ありがとう、助かったよ。」と言われることは、何回経験してもとても嬉しく暖かな気持ちになります。
Q.主な仕事内容を教えてください
A.私は営業の皆さんがお客様へ届ける納品書・請求書の発行や、経理業務を主に担当しています。電話・FAXへの対応や、商品の仕入れなどは事務全員で分担して効率よく行います。
Q.社内の雰囲気はどうですか
A.事務所内では和気あいあいとした雰囲気で、営業や事務関係なく、仕事の話から世間話まで、いろんな話が飛び交っています。懇親会なども定期的に開催され、大がかりな納品ともなると、社内総出でお手伝いにいくこともあります。
会社名 | 合名会社小川紙店 | ||||||
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本社 | 〒943-0832 新潟県上越市本町2丁目4−8 |
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設立 | 1950年12月 | ||||||
事業内容 | 紙商、事務用機械器具販売、文具・事務用品店 | ||||||
TEL | 025-524-2369 | ||||||
営業時間 (2022年1月時点) |
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グループ会社 | 株式会社小川紙店妙高 〒944-0001 新潟県妙高市上百々1-4-31 TEL.0255-70-5670 |